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沖縄での学びで感じた平和の重み~三島中3年生が修学旅行報告~

2025年10月6日 17時30分

三島中学校3年生4名は、平和学習の一環として9月17日から9月19日まで沖縄県への修学旅行を実施し、10月6日、矢澤町長および二瓶議長にその成果を報告しました。

 修学旅行に先立ち、生徒たちは総合的な学習の時間を活用し、平和に関する課題研究に取り組むとともに、沖縄県立小禄高等学校とのオンライン交流を行いました。交流の中では、高校生から平和学習の取組や、戦争が残した日常の痕跡、米軍基地がもたらす現実的な課題について詳しい説明を受け、平和の意義や現在に続く課題について理解を深めました。

 修学旅行では、沖縄平和祈念資料館の見学や平和講話の聴講、糸数アブチラガマの見学をとおして、戦争の悲惨さと命の尊さを学びました。報告の中で生徒たちは、それぞれ次のような思いを語りました。

「私たちは毎日を大切に生き、戦争を二度と繰り返さないように、今回学んだことを伝えていかなければならない。」

「人が互いに尊重し合い、話し合って問題を解決するようにしていくことが重要だと感じた。」

「戦争の事実を学ぶことは、これからの私たちの生き方を考える大切な機会になった。」

「戦争が平和を壊す恐ろしいものであることを後世に伝え、今の平和が続くことを願う。」

 

 生徒からの報告を受け、矢澤町長からは、「平和学習を機会に、常に学びながら世界・日本・三島町の在り方を考えて欲しい」と述べ、生徒たちの真摯な取組から今後の成長に期待を寄せました。

 また、二瓶議長からは、「修学旅行で得た思い出とともに、仲間との絆をより深めていただきたい」山口教育長からは、「今回の平和学習では被害者としての学びが多いが、加害者としても考えることが必要です。今後、自分がどのように行動していったらよいか考える契機として欲しい」と述べました。

 

 今回の平和学習をとおして、生徒たちは戦争の悲惨さや平和の尊さを実感し、日常の大切さや自分たちにできる行動について考える貴重な機会となりました。三島町としても、今後も生徒たちの学びを支援し、平和への意識を育む取組を続けてまいります。

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お知らせ

三島町では、「三島町教育復興基本計画『ふるさとと自分に誇りが持てる人づくり』2012~2021」に基づき、「三島町保・小・中きずなプラン」として事業を行っております。

三島町の保育所・小学校・中学校の子どもが、知・徳・体の調和のとれた自立した人間に成長するよう、保・小・中での連携を推進するものです。

三島町保・小・中きずなプラン.pdf ← 詳しくはこちらをご覧ください。

 

三島の教育成果集について

はじめに
 平成から令和に変わり、新しい時代を迎えました。ラグビーのワールドカップでの日本代表(ブレイブ ブロッサムズ)の活躍に盛り上がり、2020東京オリンピックが近づきわくわく感も高まっています。そんな中、小・中学校は新学習指導要領への移行期となり、新たな変革の時期を迎えています。特に、小学校では、令和2年度の新学習指導要領完全実施に向けての慌ただしい準備の年でもありました。
 新学習指導要領でまず注目しなければならないのは、「社会に開かれた教育課程」・「主体的・対話的で深い学び」・「特別の教科 道徳」・「プロ グラミング教育」などの新しい言葉です。これらは、子どもたちが生きていく現代社会の課題や未来への期待などが反映されているものと考えます。急速な社会の変化に予測が困難な時代、また、急激な少子高齢化が進む中、子どもたちは、一人一人が自らの生き方を選択したり、新たな価値を創造したりすることが求められるようになります。このような時代にあって、学校は、子どもたちの「新しい社会の中で他者と協働して主体的に『生きる力』」を育成することが求められています。
 そのため、学びの 部会では、「主体的・対話的で深い学び」に焦点を当てた授業作りに取り組みました。少人数の強みを生かして、また、少人数の弱みを克服する工夫を行って、一人一人の子どもたちの確かな学びの創造に努めてきました。
 本誌は、本年度の取り組みをまとめたものです。改めて一つ一つの足跡を振り返ることで、今後の教育活動のさらなる発展に結ぶつくことを期待いたします。

編集を終えて
 少人数,それは, 20 人から 30 人程度の学級で授業をしている教師からすれば,子ども一人一人に目は行き届き,様々なことが思い通りにできそうな印象しかないかも知れません。
 しかし,三島の先生方は,少人数がもっているものは「強み」だけではなく,「弱み」もあることを知っています。少人数が生み出すことは,決して授業だけに留まらず,人間関係,子ども一人あたりの負担など,普段の生活の至る所に影響を及ぼします。
 三島の子どもたちは,小学校に入学してから中学校を卒業するまで,ずっとこの環境で学校生活を 送ることになります。そして,中学卒業後は多人数の環境に入っていきます。この三島の子どもたちをよく知る先生方は,どのような工夫をすれば少人数であっても効果的な活動ができるのか,近い将来多人数の中に入っていく子どもたちに,どのような経験や指導が必要なのかも知っています。
 しかし,規模の大きな学校から初めて三島のような小規模校に転入してくる先生には,そこにたどり着くまでに試行錯誤しかありません。この時間は,子どもたちにとってもストレスとなり得ます。できれば,この期間は短いほうが良いわけです。
 そこで,先生方がもっている,三島の子どもに合った指導の方法や工夫をまとめ,今後三島に転入してくる先生方に参考資料として残すことができれば,試行錯誤の時間,そして子どもたちがストレスに感じる時間が短縮できるものと考え,この成果集をまとめました。
 三島の子どもたちの,高い学力の理由がたくさん詰まった成果集です。校種の壁を越え,教科の枠を外し,先生方のいろいろなアイディアを参考にしていただければ幸いです。
 最後に,この成果集をまとめるにあたり,授業や資料を提供してくださいました多くの先生方に感謝申し上げます。

三島の教育成果集PDF ← 詳しくはこちらをご覧ください。